2005年11月03日

遊星から来た兄弟

 阪神タイガースの2005年を振り返ってみると、これ以上
ないほど素晴らしかったペナントレースと一転、屈辱に
まみれた日本シリーズと、いわば二つのまったく違う顔を
見たような気がする。そしてその間にふらりと現れたのが
村上ファンドということになる。
 ペナントレースをいい形で戦い抜き、優勝という栄冠を
手に入れたのにはいろんな要素があるだろうが、僕が強く
感じたのは、一つの目標に向かって結束する力の強さだった。
ベンチ入りしている全員がチームとして機能していたように
思えた。その力で僅差の戦いを勝ち抜いていったように思う。

 ところが、日本シリーズが始まったとき、多くのファンが
胸になにかモヤモヤした感じを抱えてそのときを迎えたように
思う。その原因はいうまでもなく、その間に村上ファンドに
よる阪神電鉄株の大量取得が発表されたことである。この事態に
多くのファンは何かしら不快感を持ちながらも、どうとらえて
いいかわからないといった漠然とした不安を抱えていたのでは
ないか。それだけに「野球」を希求していた。早く虎戦士たちの
活躍が見たいという思いが強かった。
 ところが、放送が始まって間もなく、ベンチが映ったときに
こらアカン、と思ったのが正直なところだ。みんな青い顔をして、
どこか心ここにあらずといった雰囲気に見えた。試合に集中し
きれていない様子だった。第一戦の初回、赤星が出塁、いいスタ
ートを切ったところで鳥谷がファール…といった展開もそう
だったが、どこかちぐはぐな…いわば、右手と右足を同時に前に
出して歩こうとしているようなぎこちなさがあった。やっぱり
村上ファンドのことが気になっているのかな、と思った。結局、
皆のもやもやした気持を象徴するかのような濃霧に飲み込まれて
しまった。初戦を惨敗した後、焦りが焦りを生むような格好に
なり、ずるずると連敗していった。敗因として日程の問題などが
取り沙汰されたが、これはとりもなおさず、あのちょっと異様な
までのベンチのムードを説明しようとしてのことだったのだろう
と思う。確かに日程の問題もあったかもしれないが、星野SDが
ご自身のホームページで書いておられたロッカールームの雰囲気
のことを読んでやっぱりと思った。ただ、そういうことでかき
回されたこと以上に、そういう不安をはねのける心の強さが
見られなかったことが悔しくてならない。みんなが不安に感じて
いるときだったからこそ、マリーンズとがっぷり四つに組んで
野球のすばらしさを再認識させてほしかった。少々きついことを
言えば、昨年、球団がなくなるかもしれないという不安の中で
戦っていた近鉄の選手たちはあんな虚ろな顔をして野球をやっては
いなかったはずだ。技術や体力だけでなく、心までも鋼のごとくに
鍛え上げて今度こそ日本一に輝いてほしいと願うばかりである。
シーズン中、中日とのデッドヒートで重いプレッシャーのかかる
場面が幾度もあったけど、乗り越えてきた選手たちだ。必ずや来季は
何倍も強くたくましくなった姿を見せてくれると信じている。
 試合に与えた影響という点でも腹立たしいのだが、さらに胸くそ
悪いのが、例の球団株上場という提案だ。
 とっちゃん坊やの言い分として必ず出てくるのが「ファンが株を
買うことによって…」という言いぐさだが、株を買うのは投資家で
ある。ファンだから買うといった性質のものではない。安く買って
高く売ることで利益を得るために買う、という前提がある。そこで
大口の株主が株価を意のままに動かすために八百長試合を要求して
くるといった事態も予想される。また、阪神の球団株を他球団の
関係者、あるいはその息がかかった者が大量に保有するようなことに
でもなれば大問題だ。
 で、球団株を上場することでどれほどのメリットがあるだろうか。
仮に上場することでより多額の補強が可能になったとしよう。それで
他球団の有力選手やら大物メジャーリーガーやらをかき集めたら
強くなるのか。シミュレーションするまでもなく、その結果は皆よく
知っているじゃないか。そして、そういう補強のあり方を嫌っている
のが阪神ファンの主流じゃないのか。そう考えてくると問題ばかり
多くて、これといったメリットはないんじゃないのか。さらに言えば
株を最初、5,000円程度から変えるようにするというが、株価は常に
変動するもの。高騰すれば誰でも買えるというわけにはいかなくなる。
こんな当たり前の問題を平然と無視してこんな提案をしてくるあの
とっつぁん坊やの真意はどこにあるのか。よもや、アンタとこの大株主
から阪神つぶせと命令されとるんやないやろな。
 最後にこれだけは言っておきたいのだが、野球の試合でいくら負け
ようが、最下位になろうがなんだろうが応援してきたし、これからも
ついていく覚悟はある。だが、今、村上ファンドに資金運用を依頼
しているオリックスによる二球団の間接支配が取り沙汰されている
ように、阪神球団が球界に迷惑をかけてしまうような事態になるのは
耐え難い屈辱だ。かくなる上は、こんな嫌がらせに負けない精神力を
身につけた選手たちが日本一になり、昔からファンだとかほざいた
とっちゃん坊やに道頓堀ダイブを敢行してもらおうではないか。ケッ!















posted by よろず主人 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(2) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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