この試合が組まれるに至った経緯については、今さらここで
どうのう言う必要もないだろう。
いろいろ言われた前回の対戦から四ヶ月、現チャンピオン
亀田は、KOであれ、判定であれ、挑戦者を圧倒して己の証を
たてなければならない立場にあった。
いよいよ試合開始が近づく。まずリングに現れたのは
挑戦者となるランダエタ。全身を豹柄のコスチュームに包み、
まさに大阪のおばちゃんスタイル。ひょっとして、マジで
韓流ファンなのか?(笑)
その後、リングに現れた亀田はサンタクロースのような
赤いコスチューム。おいおい、サンタになるのはいいけど、
チャンピオンベルトをプレゼントしたったらあかんでぇ、と
いらぬ心配をしてしまう。しかし、表情は前回と比べ、落ち
着いた様子。
そして運命のゴングは鳴った。
第1ラウンドは双方とも様子見なのか、慎重な出足。特に、
これまでガードを固めて、一気に前に出て行くスタイルを
貫いていた亀田が適当に距離をとり、円を描くようなフット
ワークを使っていたのが印象的だった。対するランダエタも
前回と勝手が違うのに少し面食らったのではないだろうか。
第2、第3ラウンドはこの調子で双方とも決定的なチャンス
には至らないが、亀田が徐々に自分のペースをつかんでいく
ようにも見えた。ここまでほぼ互角だが、どちらかといえば
亀田が押しているような印象。とはいえ、まだどちらにどう
転ぶかわからないといったところ。
第4ラウンドあたりから亀田に、有効だと思える当たりが
増えてくる。試合のペースを作っているのは亀田という印象が
強くなってくる。第5ラウンドに入ると、さらにその印象が
加速。アウトボクシングで試合を支配していく。第6、第7と
ラウンドを重ねるごとに亀田がラッシュを仕掛ける場面も増え、
何度かロープ際に追い詰めた。
最終ラウンドは互いに額をあわせ、打ち合うも亀田が有利。
ただ、レフェリーにバッティングを注意され、1点減点されるに
至るが、終始、試合を支配し続けた亀田にとってポイント的な
痛みはないに等しい。12ラウンドを終わって、亀田が3対0、
文句なしの完勝となった。特に、試合巧者のベテランを完全に
翻弄、ボクシングをさせない嫌らしさが際立っていた。放送中、
実況アナが何度も「大人のボクシング」と評していたが、確かに
そういう印象だった。遮二無二倒しに行くよりも、相手よりも
自分があらゆる面で上だと見せつける、心憎いばかりの試合運びに
感嘆した。
結果、現チャンピオン亀田が二つの拳で己の証を立てた。
今度は文句なしの完勝を飾る、と口で言うのは感嘆だが、実際に
やって見せるのは並大抵のことではない。それをしっかりやって
のけた、日本の若きエースに乾杯!やはり、今後も亀田一家から
目が離せない。





今回は文句なしの判定だったようですね!
さて、話は変わりますが、どの記事にコメントを投稿しようか迷ったのですが、最新記事であるこちらに…f^_^;
WBCが開催されていた頃には、コメントやトラックバック等で大変お世話になりました。
今回、年末を機に、WBCを振り返る記事を作ってみましたので、もしよろしければ、遊びに来て、一言コメントでも残して頂けたら、と思ってお邪魔しました。
今後とも、よろしくお願いしますm(_ _)m
http://blogs.yahoo.co.jp/lions_fun_2005/43146969.html
その節はこちらこそ、お世話になりました。WBCは盛り上がりましたね〜。今年は世界的なスポーツイベントがいろいろありましたが、最後に本当の歓喜で追われたのはこれだけだったような…(汗)。こちらこそ、今後ともよろしくです。