一難去ってますます多難 映画評 M:i:�V

　前から観たかったM:i:�Vをやっと観てきた。期待以上の
面白さに圧倒された。


　今回、主人公のイーサン・ハントは結婚のために現役を
引退し、教官となっている。そして婚約パーティーの途中、
電話で呼び出され、無情にも現役復帰を命じられてしまう
のだ。なお、このシリーズでは毎度、何らかのアイテムで
指令が伝達されるのだが、今回はコンビニのインスタント
カメラを使用して、武器商人に拉致されたIMFメンバーの
救出を命令してくるのだが、その際、「本来ならばメン
バーが捕らえられても当局は一切関知しないのだが…」と
言い訳するあたり、思わずニヤリとさせられる。こういう
ところはシリーズものならではのお楽しみだろう。
　で、ハントは仲間とともにベルリンで救出作戦を展開、
見事成功したかに見えるが、彼女は拉致されている間に
脳内に超小型爆弾を仕掛けられておりそれが爆発して死亡、
結果としてミッションは失敗に終わる。
　しかし監禁場所から押収したパソコンのハードディスク
から当の武器商人、オーウェン・デイヴィアンがバチカンで
取引を行うことが判明、彼を拘束すべく、ハントチームは
バチカンに向かう。そしてオーウェンを捕らえるが、IMF
内部の裏切り者によって彼には脱出され、さらにハントの
妻（冒頭のシーンからここまでの間に結婚していたらしい。
でもそんなヒマなかったはず…いつの間に？）がオーウェン
に誘拐されていた―と息を継ぐ間もなくストーリーが展開
する。もちろん、その間にハントの超人的なアクションや
チームが一体となって巧みに目的地に潜入、うまく相手を
欺く楽しみも満載である。今回は特にチームプレイの妙味が
うまく描かれていて見応えがある。特にマギー・Qが演じる
ゼーンはとても魅力的なキャラクターになっている。ジャッ
キー・チェン仕込みのアクションもかっこいいし、バチカン
のミッションで車を爆破する際に、「いい車だったのに…」と
残念がるシーンはなかなかキュートだ。特に僕が気に入って
いるのは、終盤、あるアイテムを奪うため、一人で某所に
潜入したハントの身を仲間たちが案じているシーンで、昔
飼っていた猫の話をする場面だ。この場面で、デクランと
ゼーンがかわす会話は、ずっと陰惨な戦いが描かれる映画の
中ですぅっと心にしみいる感じがする。
　激しくエキサイティングなアクション、知恵を生かした
チームプレイと見せ場も満載、ちょっと意外な展開もあって
謎解きも楽しませてくれる痛快娯楽作として、万人にお勧め
できる映画ではないだろうか。　
　それにしても、冷血漢の武器商人よりも黒幕のオッサン
よりも誰よりも恐ろしいのは主人公の妻となったジュリア
ではないだろうか。素人さんなのに、いくら危機に陥って
いるからといって、何のためらいもなくガンガン引き金を
引ける人ってやっぱり怖いのだ。一発二発じゃないしなぁ。
　それから救出した妻に向かって組織の秘密をべらべら
しゃべるイーサン・ハントもどんなものかと…ってなことを
思っていたら、組織の建物の中にまで入ってきて、皆から
祝福されてやんの、妻。まさか、アンタもスパイになった
んじゃあるまいな。
　さらにこの人のワケわかんないのは、ハントが「僕は
ある組織に属している。その組織はIMFだ」と言ったときに
それは何の略かと聞き返したところだ。普通なら、国際
通貨基金の職員ってそんなに危険なのか？と疑問を持つ
だろう。知らなかったのか、そっちのIMF。

Comments

おはようございます♪
TB有難うございました♪
レビュー　楽しいですね★
突っ込み、大受けです＾＾

HNも面白いですね・・・「よろず主人」o(*^▽^*)oあはっ♪
また　来ます。よ(^o^)ろ(^o^)し(^ ^)くぅ(^-^)ノ゛

Posted by とんちゃん at 2006年08月03日 07:21

　とんちゃんさん、コメントありがとうございます。
　ツッコミどころもまだまだ（笑）ありますが、全体として大いに楽しめるいい映画だったと思います。こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

Posted by よろず主人 at 2006年08月04日 00:34

こんにちは。TBありがとうございます。
ストーリーはさておき、アクション満載で２時間たっぷり楽しめました。
派手すぎて何だかスパイって感じはしませんでしたがｗ

Posted by もじゃ at 2006年08月06日 00:57

　もじゃさん、コメントありがとうございます。
　確かにずいぶん目立つスパイぶりでしたね（笑）。普通の街頭で疾走する自動車をよけながらラビットフットを拾うべく奔走するシーンなんか、大勢にまともに顔見られちゃってますしね（爆）。映画として、娯楽としてメチャクチャ面白かったですが。

Posted by よろず主人 at 2006年08月07日 00:43

ＴＢありがとうございました。
記事を楽しく拝読しました。
私も何だかんだ言って、本作を楽しめたクチです。
そして、もう殆ど内容を忘れている。
でも、ジェットコースーター的展開の
アクション映画はそこが良いのですよ。
何度でも楽しめますもんね。

Posted by はなこ at 2006年08月09日 13:25

　はなこさん、コメントありがとうございます。
　亀レスごめんなさい。本当に、後に残るものがない映画なんですが、それがいいのかもしれません。スカッとする映画だったので夏向きかもしれませんね。

Posted by よろず主人 at 2006年08月11日 22:16

こんにちは。
TBありがとうございます。

この映画世間的には賛否両論毀誉褒貶のようですが、オイラはシリーズの中では一番楽しめました。
DVDも買うつもりです。

しかし、トムがノビてる間に全ての決着をつけてしまったヨメの胸の谷間に眼が釘付けでした(笑)

＞そっちのIMF。
このくだり、笑わせていただきました(笑)

Posted by 16mm at 2006年08月15日 09:04

　16mmさん、コメントありがとうございます。
　16mmさんはヨメですか（笑）。僕はマギーQの観賞用にDVDを買う予定です。
　僕もこの作品は前作よりははるかに面白かったと思いましたね。好みもあるのでしょうが、やはりマギーっすよ。司郎じゃないですよ。

Posted by よろず主人 at 2006年08月16日 22:08

はじめまして。さまよってたどり着きました。

はやり嫁は仲間になったのかも。
だって他のメンバーと同じ形の名札がついてたし。トムに指導されるのでしょうか(笑)
TBさせてください。

Posted by augleolabo at 2006年08月18日 21:51

TBありがとうございます!　面白かったですよね、この映画。
記事を読み返しながら、ああ、そうそう、そうだった、なんて相槌うっちゃいましたよ。
いい映画でしたよねー。

Posted by すむたれ at 2006年08月20日 10:18

すむたれさん、コメントありがとうございます。
　本当に面白い映画でしたね。始まってから終わるまで、あっと言う間だったように思います。続編が今から楽しみ…って、気が早すぎるか（笑）。

Posted by よろず主人 at 2006年08月21日 01:21