銀腕降臨

　とにかく、新戦力といえばやはり見るのが楽しみだ。
特に、オーストラリア代表として、アテネオリンピックで
日本代表を苦しめたオクスプリング投手がタイガースに
やってくると聞いて、とても楽しみにしていた。

　そのオクスプリングの先発で始まった今日のゲーム。阪神は
初回、赤星のツーベースからシーツのタイムリーで幸先よく
1点を先行した。さらに三回、またも赤星が先頭打者で登場、
バントヒットで出塁して、最終的に金本の犠牲フライでホームを
踏んだ。
　オクスプリングは期待以上の投球で危なげなく七回を零封、
2対0とリードしてバトンを能見につないだのだが、その能見が
不運に見舞われる。先頭打者の倉にセーフティーバントを決め
られると、続く山崎のショートゴロを自らのグラブではじいて
レフト前にしてしまう。送りバント成功で一死二、三塁となり、
さらに藤川にバトンタッチするが、その藤川の代わりっぱな、
緒方にレフトオーバーのタイムリーツーベースを食らって同点、
とうとうゲームは振り出しに戻ってしまった。
　その後は双方とも投手を中心に粘り強く守って、そのまま
2対2で引き分け。先発のオクスプリングはもう一イニングぐらい
引っ張りたかった気もするが、十分に実力を見せてくれたので
よしとすべきか。次回の登板がもう楽しみだ。その他では、
抑えの久保田がやっと二回をキッチリ締めてくれたのが収穫
だろうか。最後は相木が一回を三人でまとめたのも今後を
考えると大きいのではないだろうか。前向きに考えたい今日の
引き分けだったと思う。