4月6日、阪神vs.広島戦。
今日の阪神先発・太陽には思い入れのある人も多かった
のではないだろうか。2000年のドラフト1位で入団、この
年は野村監督の2年目にあたり、阪神がまさに泥沼の中で
もがき苦しんでいた時期だった。この前年は春先に快進撃
を見せるも、好調さは初夏までさえも続かず、結果的に
最下位に沈んでいて、新人の藤田投手には、太陽という
名前とも相まって過度の期待がかけられた。それが重圧と
なったのか、入団時、ツーピースだった投球フォームを
当時のコーチに矯正させられたのがまずかったか、故障が
多く、なかなか期待に添う期待に沿う活躍ができなかった。
年間最多登板試合数は2002年の12試合。特に昨年は右肘の
手術も行い、ひどいときにはテレビのリモコンを持つこと
さえできなかったという。更に今季開幕一軍の切符も、
新外国人・ブラウン投手が風邪で戦列を離れたことから
もたらされたもの。不運に見舞われ、悔しいことばっかり
だったプロ生活の中で初めてつかんだ幸運だったかもしれ
ない。
だからこそ、この男の晴れ舞台を見たい。スカッと日本
晴れの快投を見たい。そんなささやかな祈りの糸が縒り
合わされた綱をしっかり握って、暗い井戸の底から這い
上がってほしい、そんな思い入れを胸に抱いて見ていた
人も多かったんじゃないか、と思うわけである。
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posted by よろず主人 at 01:42|
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